積み重ねるってどうやるの?

トラリピで気を付けるリスクは?

最も気をつけるべきは「レバレッジ」

FXでは、預けた資金以上の取引を行うことができます。
そしてレバレッジとは、資金の何倍の取引をしているのかを示す倍率のことです。

たとえば30万円の資金で、
→ 60万円分の取引をしていれば2倍、
→ 90万円分の取引をしていれば3倍、
→ 300万円分の取引をしていれば10倍、と計算できます。

レバレッジとは

FXでは、資金に対して最大25倍もの取引を行うことができます。
しかし、レバレッジは最大25倍まで“かけられる”というもので、かけるかどうかは投資家次第であり、その倍率はコントロールすることが可能です。

第4章からのくり返しとなりますが、レバレッジは高いほど、ハイリスク・ハイリターンの取引となります。
そこで“500円を積み重ねる資産運用”では、レバレッジは最大でも3倍程度に留めることをおすすめします。

レバレッジが低いほど、ロスカットリスクを遠ざけられる。

レバレッジを低くする効果、それはロスカットリスクを遠ざけられることです。

ロスカットとは、投資家の意思にかかわらず強制的に決済が執行され、損失を確定させられてしまうFXのルールであり、長期スタンスを基本とする“500円を積み重ねる資産運用”を行う上で最も注意すべきリスクと言えるでしょう。

例として、トルコリラ/円のトラリピ、資金30万円で、レバレッジ3倍と6倍のロスカットリスクを比較してみましょう。
仕掛ける範囲は35.00~45.00円と仮定します。

ロスカットリスクの比較

ロスカットが執行されてしまうレートに7円以上の差が生じていることがおわかりいただけると思います。

ポイントは、このようにリスクを視覚化して知っておくこと
マイページ内の「らくトラ運用試算表」などを利用して、あらかじめ「どうなったら、どのくらいの損失となるか」を数字で具体的に把握しておくことが重要です。

トラリピのリスクはどんなときに発生するのか。

トラリピは、今後上下しそうな範囲にリピートイフダンを並べておくことで、手間なく収益チャンスをねらい続ける戦略です。

そんな戦略の特性上、トラリピには「逸失リスク」および「損失リスク」と呼ばれる2つのリスクが存在します。

これらはレートがトラリピを仕掛けている範囲を超えたときに表面化するリスクです。

逸失リスクと損失リスク

「逸失リスク」とは、いわゆる儲け損ないのリスクのこと。仕掛けた範囲を上抜けたところでレートが上下をくり返しても、収益チャンスはゼロとなります。
とはいえ損失が出ることはありませんので、それほどご注意いただく必要はないでしょう。

注意すべきは、もう一方の「損失リスク」です。収益チャンスがゼロになるばかりか、その名のとおり損失が発生し、最悪の場合はロスカットが執行される恐れもあります。

損失リスクをなるべく表面化させない対策

損失リスクを表面化させないための、最もシンプルな対策は仕掛ける範囲を広げることです。

損失リスク対策その1

注意すべきは損失リスクなので、リスク管理の観点からは仕掛ける範囲を損失リスクの方向に広げるとより効果的です。
しかし、このような対策は収益面への期待が薄れてしまうことが懸念されます。

そこで、仕掛ける範囲を広げずに、仕掛ける位置を損失リスクの方向に寄せるのも一考です。

損失リスク対策その2

「はじめるときの値位置」も判断基準のひとつ。

“500円を積み重ねる資産運用”では、チャートで見て安値圏にある通貨ペアのほうが、レートが下落するリスクを管理しやすいと言えるでしょう。

豪ドル/円チャート

NZドル/円チャート

トルコリラ/円チャート

2015年11月6日現在、前述した3つの高金利通貨のうちトルコリラ/円が歴史的な安値圏にあり、値位置という観点からは“500円を積み重ねる資産運用”をはじめやすい通貨ペアと考えることができます。
判断基準のひとつとしてご検討ください。

次章では「どうやって発注するの?」と題しまして、トラリピの具体的な発注方法やポイントをお伝えします。
事前にしっかりとしたトラリピの戦略を構築しても、発注を間違えてしまったら元も子もありません。併せてご確認ください。